どのサイトを見ても抽象的でわかりにくいので、もっと具体的に教えて下さい!!
「国税専門官 仕事内容」とインターネットで検索すると、適正な課税、公平な社会のため、国の財政基盤、税務のスペシャリストなどなど、抽象的でで曖昧な説明がほとんどだと思います🥲
実際、私が就活生のときも、面接前にインターネットを読み漁りましたが、、、、
・結局具体的にどのような仕事をしているのか?
・査察官、徴収官、調査官の違いって?
・配属されたらどの部署で働くの?
このような疑問を抱きながら面接試験に臨みました😭
※面接ではとにかく熱意をアピールしまくった結果、見事採用されました💮
面接での質問事項や面接カードの書き方、囲い込み、国税組織がどのような人材を求めているかについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参照してください👇
そこで今回は、採用されてからの流れと具体的な仕事内容を包み隠さず徹底解説したいと思います!!
正直なところ、適正申告や公平な社会、うんぬんかんぬん、、、なんか聞き飽きていると思うので「国税組織のリアル」を知りたい方は、最後までお付き合いください😝
ちなみに国税専門官のパンフレットの解説もしていますので、面接対策に役立てて貰えればと思います👇
目次
国税専門官として採用されたら!?
そもそも国税専門官の仕事内容を知る前に、自分が採用されたらどのような場所に配属されるかを知った方が、仕事をイメージしやすいと思うので説明します!
まず、国税専門官として採用されると、3ヶ月の研修後に税務署に配属されます。
さらに、税務署の中で「個人課税部門」「法人課税部門」「資産課税部門」「徴収部門」に振り分けられます!
※一応、研修中にどの部門を希望するかのアンケートがありますが、希望が通ることはほとんどないので期待しないで下さいww
ちなみに、テレビなどでよく取り上げられている「マルサ」こと査察部は国税局にある部署なのでいきなり「マルサ」に配属されることはありません😂
この個人とか法人とか資産とか徴収とかがわかりにくいと思うので、これからわかりやすく説明致します🙆♂️
国税専門官の仕事「個人課税部門」
個人課税部門の主な仕事は大きく分けて以下の2つに分類できます!
・税務調査(4月〜12月)
・確定申告の相談(1月〜3月)
税務調査
個人課税部門における税務調査は、個人事業主やフリーランスの方々だけでなく、会社員の方であってもFXや仮想通貨取引、ブログやアフィリエイト等、何らかの収入を得ている人の所得税と消費税の確定申告の内容が正しいかどうかのチェックをします!
調査する業種は様々で、飲食店、美容室、建築業、農業、漁業、不動産などなど税務署によっても全然違います!
ちなみに、初めの頃は売上1000万円前後の建築関係に調査行くことが多いです。
これは裏を返せば、建築業は経理が杜撰で初任者でもある程度税金をとれるということにもなりますね☺️
税務調査では、実際に納税者(個人事業主等)の家や事務所に出向いて、話を聞いたり、帳簿や領収書などを確認して、売上や経費が適切かをチェックしていきます。
そして、本人との面談で把握できなかったこと(例えば銀行口座の取引明細や取引先とのやりとり)は、反面調査と行って、実際に銀行や取引先に行って事実を把握します💪
税務調査では、もちろん基本的なマニュアルに従って調査を進めていくのですが、様々な業種・業態があり、色々な人がいるので、1番大切なことは相手の話をよく聞き、コミュニケーションを取ることです!
初めのうちは、「何を話せばいいかわからない。」「途中で話が詰まったらどうしよう」と不安に思うこともあると思いますが、とにかく相手と話して下さい!
相手と話をしているうちに、見えてくるものはたくさんあります👍
また、税務調査では個人課税部門に限らず、全ての部門で相手と話す能力が求められるので、人と話すことが苦手な人でもある程度は克服できますが、人と話すことが心底嫌いな人は国税専門官には向いていないと思います😊
確定申告の相談
2月からは確定申告期間になるので、大勢の人が税務署に来て確定申告を行います💦
ただ、税務署に来られる方々の多くは自分で確定申告を作ることができないので、そのお手伝いをします。
余談ですが、この時期は本当に忙しいので、残業がある税務署がほとんどになります。
※署によって異なりますが、長くても20時頃には残業は終わります。
国税専門官の仕事「法人課税部門」
法人課税部門は基本的に1年中税務調査を行っています。
※確定申告時期は調査できないので、確定申告の相談のヘルプに従事します。
税務調査は、個人課税部門とほとんど変わりませんが、調査する税目が法人税と消費税になり、調査の相手先が会社になるので、個人に比べて規模が大きくなります🙆♂️
ちなみに、みなさんがよく聞く上場企業は、国税局が管理していますので、税務署では資本金が1億円未満のいわゆる中小企業が対象になってきます🐣
個人では1人親方など、従業員を雇わない人も多くいますが、法人は基本的に従業員がいるので、従業員のお給料に関する源泉所得税というものも調査対象になります!
法人でも個人でも、とにかく相手とよく話して、事業内容やお金の流れを聞き取ることがとても大切です😇
国税専門官の仕事「資産課税部門」
資産課税部門は個人課税部門と同じく、主な仕事は大きく分けて以下の2つに分類できます!
・税務調査(4月〜12月)
・確定申告の相談(1月〜3月)
税務調査
資産課税部門では主に相続税と贈与税の税務調査を行います!
これも個人や法人と同じで実際に納税者の家に出向いて話を伺い、どのような財産が実際にあるかを調査し、申告内容が正しいかをチェックします!
また、不動産や株を売買した時に生じる譲渡所得も資産課税部門の担当になります!
確定申告の相談
個人課税部門と同じで税務署に来られた方の確定申告の相談です。
資産課税部門の職員は主に贈与税と譲渡所得について担当します😁
国税専門官の仕事「徴収部門」
徴収部門の仕事は、税金を滞納してる人から取り立てる仕事をします!
実は、この徴収部門が1番強い権限を持っていて、財産の差押えや公売(滞納者の財産を強制的に売却)して税金を回収します😱
もちろん徴収部門も相手とのコミュケーション能力が求められますが、何よりメンタルと正義感が大切になってきます!
※個人的に徴収部門がメンタル的には1番しんどいと思いますw
答えは徴収部門以外は名前に「課税」と付いているところです😜
課税とはその名の通り税を課するという意味で、課税部門では実際に調査を行って、「本来の税金は〇〇です!」と決定することを仕事としています。
イメージとしては、課税部門は税額を決定するまでを仕事とし、その後の税金を納めさせるまでは知らん顔ですw
そこで徴収部門が課税部門によって決定された税額をきっちり回収するのを仕事とします!
少し話が逸れますが、ここで考えていただきたいのですが、例えば税務調査によって追徴の税金が1,000万円だったとします。一回で1,000万円も払えない場合、どうしたらいいのでしょうか😨
ここで徴収部門の出番です!
納税相談を行い、返済スケジュールを立てたりして、分割納付の相談も行ったりしています🫡
査察官・徴収官・調査官の違い!!
ここは詳しく説明しても仕方ないので、サクッと説明します!
査察官、、、マルサの人たちのこと。
徴収官、、、徴収部門の人。
調査官、、、課税部門の人。
まあここは呼び名なので、これぐらい知っていれば十分です!
国税専門官の仕事まとめ!!
いかがでしたか?
各部門の仕事をできるだけ簡単に分かりやすく解説しましたので、ある程度国税専門官の仕事が理解できたと思います😌
今回解説した部門以外にも、国税組織にはたくさんの部門が存在しますが、かなり専門的であったり特殊な部門が多いので、入庁されてから調べてみるといいでしょう!
国税専門官の面接試験では、ある程度仕事の話もされると思うので、この記事をしっかり読み込んでもらうと同時に、面接対策を完璧にしたいという方は必ずこちらの記事を読んで下さい!
必ず合格の糧になることを保証致しますので、目を通してみてください😎