こんにちは😁
国税職員OBのSHOです。
突然ですが、みなさん知ってますか?
親が子供になって欲しい職業ランキング第1位は、なんと『公務員』ですww
「公務員どんだけいいねん!」と思った方いませんか?
結論からいいますと、手取りの給料は超大手企業とかに比べると、決して良くはないですが、待遇に関してはめちゃくちゃいいです!!
でも公務員って、毎日毎日すごい勉強して、公務員試験を合格しなければならず、1番楽しい大学生活の半年から1年を無駄にしなければならないと思うと、ゾッとしますね😫
みんなが毎日飲み歩いている中、自分は毎日毎日勉強の日々、、、、
ただ!!
それでも、公務員のメリットは数えきれない程あります。
どんなに不景気でも、どんなにウイルスが流行しても、どんなに仕事ができなくても、どんなに身体が弱くても、職を失うことはありませんし、悪いことさえしなければ減給もありません。
それどころか、年数が経てば勝手に給料も上がっていきます。
そうは言うものの、公務員の種類は本当に数えきれないぐらいあります。
その中でも今回は、私が勤めていた国家公務員である『国税職員』のなり方や、メリットからデメリット、今から公務員になろうかなと考えている人や、公務員って実際どうなの?と思っている人々に公務員の現状を曝露しようかなと思います。
目次
国税職員のなり方!!
国税職員になるには、公務員試験を受験して合格しなければなりません。
試験には3種類あって、受験資格がそれぞれ異なります。
【試験の種類】
•国税専門官採用試験(大卒程度)
•税務職員採用試験(高卒程度)
•国税庁経験者採用試験(社会人経験・大卒程度)
私が合格した国税専門官採用試験で、こちらはいわゆる大学新卒者や、就職浪人の方など、一般的に大学を卒業しての就職が多いです。
❇︎大卒「程度」となっているのは、あくまで「程度」で、必ずしも大卒資格が必要ではなく、実際に私の同期にも大学中退して入庁している人もいます。
どの試験を合格しても、国税職員になることができます。
ただ、おすすめは『国税専門官採用試験』です!
後ほど詳しく説明しますが、採用数が多く、高卒程度とは比べものにならないほど給料も違いますし、給料の伸び率も違います👍
もちろん、社会人経験者採用試験の方が、初めの給料は良いですが、そもそもの年齢が31歳以上なので、給料が良くて当たり前ですし、即戦力として期待されているからか、研修も『国税専門官』ほど充実しておらず、苦労している人が大勢いるのが現状です。
このような理由から、『国税専門官』に的を絞ってお話ししていきたいと思います。
❇︎あくまでも、実務でやっている仕事内容には変わりありません!
国税職員のお給料!?
誰もが気になる給料ですねww
実際のところどれぐらい貰っているのか気になるところですよね。
税務職の国家公務員である国税専門官や税務職員は、職務の専門性から、一般的な行政職国家公務員と比べて給料がかなり優遇されています。
❇︎初任給ですと、2.5万ほど違います。
行政職の給料が行政職俸給表に基づくのに対し、税務関係の職員の給料は税務職俸給表という給料のベースが少し高い俸給表によって決まります。
ちなみに棒級表とは、国家公務員の給料の表のことで、法律で決められている、いわゆる基本給のことです。
この基本給にプラスして、残業代や、地域手当、扶養手当、住宅手当その他もろもろの手当が加算されて毎月の給料が振込されます。
「もう細かいことはいいから年収を教えてくれ!!」と言われそうなので、ズバリ平均年収から言います!
平均年収は700万〜800万ぐらいです!
↑ボーナス込みです
上場企業の平均年収ぐらいです。
【2019年度の実績】
国税専門官の初任給は248,520円(税務職俸給表1級22号俸)※東京都に勤務する場合
地域手当がない地域(田舎)の場合の初任給は207,100円。
扶養手当:扶養家族がいてる人に支給。月額10,000円〜。
住居手当:賃貸のアパートに住んでいる者等に月額最高27,000円。
通勤手当:交通機関を利用している者等に通勤定期代。
期末手当・勤勉手当(いわゆるボーナス):1年間に俸給等の約4.45月分。
❇︎高卒組は146,100円なので10万円程度変わってきます。全然違いますね。
特別良いわけでもありませんが、普通に生活していくのには全く困らない金額です( ^ω^ )
ちなみに、1年目の夏のボーナスは15万円程度で冬のボーナスは50万円程度です😆
1年目からこんなに貰えたらハッピーですね😂
国税職員の福利厚生!!
公務員は手取りの給料プラス、この福利厚生がハンパないですww
そんな公務員の気になる福利厚生を見ていきましょう。
【福利厚生の代表例】
・休暇関係
・手当関係
・研修関係
・共済組合
☆休暇関係☆
正直、「こんなに休みを頂いていいものか?」と思うほど休暇が多いです。
《休暇一覧》
・有給休暇
・特別休暇
・介護休暇
・病気休暇
1年に20日有給休暇が付与されます。
もちろん、土日祝日は休みなので、ゴールデンウィークや年末年始なども全て休みです。
また、40日間は、有給休暇を貯めることができますので、長期の休暇を取得しやすいです。
特別休暇は挙げだすと、きりがありません。
よく使うものは、毎年お盆の3日間の夏季休暇、結婚、出産、産前産後、育児、子供の看護、忌引き、出勤困難などなど、まだまだあります。
介護休暇と病気休暇は、その名の通りです。
病気で1年休もうが給料がでますし、2年3年休むと、満額とはいきませんがそれなりの給料は貰えます。
このように、様々な休暇が用意されてますので、心も体もリフレッシュした状態で、仕事をすることがでるのです。
☆手当関係☆
手当も数えきれない程あります。
地域手当、扶養手当、残業手当、管理職手当、期末・勤勉手当、通勤手当、単身赴任手当、そして住居手当は最高月額27,000円です。
また、公務員宿舎に住むことができ、一か月1万円程で借りることができます!
宿舎は、都会から田舎にかけて満遍なく建設されているので、大体の地域はカバーできているので安心です。
☆研修関係☆
国税専門官として採用されると、1年目の初めの3ヶ月は埼玉県和光市(東京の池袋から10分)で「専門官基礎研修」があります。
各国税局ごとに、クラス分けされ、大学でいうゼミみたいなもので、とても仲良くなり、最後はクラス旅行なども自分たちで企画したりするので、同期の絆が深まります。
また、ビジネスホテル並みの寮が完備されており、なぜか毎日1,700円の寮手当がもらえます(寮はもちろんタダですが笑)
さらに、地下に温水プールが完備されていたり、運動場、食堂などの設備が充実しています。
そして、3年後にもう一度和光市に集まり、今度は6ヶ月の「専科研修」があります。
この研修は全国の国税局の同期と同じクラスになるので、新しい人脈も広がり、とても有意義なものになります。
合計1年近くの長期の研修で、税法や簿記会計学をはじめ、様々な法律などを学びながら、同期のネットワークを築くことができます。
このように、他の公務員よりも研修が長期的かつ丁寧なので、同期の仲もより一層深まり、自己研さんに励むことができます!
☆共済組合☆
これも様々な制度があります。
財務省健康保険の関係で、大病院とのコネクトがあり、私自身、紹介状なしに優先で診てもらえたことがありました😊
また、公的年金もかなり優遇されており、老後安泰といえます。
さらに、全国の施設利用料が、半額もしくは3,000円引きで利用することができます!
もちろん、「ディズニーランド」や「ユニバーサルスタジオジャパン」を始め、ほとんどすべての施設が対象です。
「ここまでやってもいいのか共済組合!」と思いますが、福利厚生面に関しては『超』が付くほどホワイトです!
みなさんどうですか!?
待遇が素晴らしいでしょ?
ここで紹介できなかったものもたくさんありますが、それはみなさんが公務員になってからのお楽しみということにしておきましょう🎈
国税職員の仕事内容!!
仕事内容は、国税庁のホームページや、様々な就活サイトが説明していますが、あまり詳しく具体的に書かれていません。
その理由は、国税組織の仕事は個人情報を扱ったりする仕事がほとんどで、守秘義務といって、詳しい仕事内容を教えることができないからです😣
ここでも、個人情報に当たるような詳しい仕事内容はお伝えできませんが、守秘義務違反にならない程度に、できるだけ具体的な日々の仕事内容等を説明していこうと思います。
国税組織は大きく分けて、上から順番に『国税庁』『国税局』『税務署』です!
国税庁より
『国税庁』は、基本的に、企画や立案、他の省庁との連絡や、全国の国税局及び税務署の管理や指導などがメインです。
『国税局』と『税務署』は、それぞれ管轄の地域の税金の賦課、徴収を行っています。
いわゆる、確定申告の内容が正しいかのチェックである税務調査や滞納者から税金をきちんと支払うよう指導したりなどです。
『国税局』が『税務署』の管理も行いつつ、自身も大口の事案を担当します。
そして、今回の『国税専門官』を合格すると、初めに『税務署』に配属されます。
税務署では、個人事業主や会社の税務調査を行ったり、確定申告の時期には確定申告相談会場で、納税者の確定申告のお手伝いをします。
私は、個人事業主専門の「個人課税部門」という部門に属していたので、確定申告の時期以外は、基本的に税務調査を担当していました!
税務調査って!?
税務調査とは、提出された確定申告書が真実の数字かどうかを確かめるために自宅に行ったり、銀行へ行ったり、取引先に行ったりと、探偵になった気持ちで仕事をしています。
公務員は毎日毎日、机に座って事務作業というイメージがあるかと思いますが、税務調査が多い7~12月は外に行くことが多いです!
税務調査は初めの頃は大変で、しんどいこともありますが、色々な場所に足を運ぶので、ご当地の美味しいランチを楽しめるのも一つの楽しみです。
また、国税職員になる前は、上下関係が厳しくゴリゴリの体育会系で、残業もかなり多いと聞いていましたが、実際そんなことは全くなく、部署にもよりますが、みんな優しくて、残業もほとんどありませんww
ただ、確定申告の時期はたまに遅い日がありますが、遅いといっても20時を過ぎたことは一度もありません。
公務員になりたいけど、毎日デスクワークはちょっとという方には、おすすめの職種ですし、残業などもあまりありませんので、非常に働きやすい環境です😉
国税職員最大のメリット『税理士資格』!?
私が国税専門官を志望した一番の理由でもあります。
それは、23年勤めると『税理士』資格をゲットできることです!
もちろん、外回りが多い仕事なのも理由の一つですが、この税理士資格ゲットはメリットが大きすぎます。
税理士資格は超難関資格で、資格を取得するまでに平均5〜10年かかります!
そんな超難関資格を23年勤めるとゲットできると考えるとウハウハですね(*'ω'*)
税理士資格を持っていれば、公務員を定年退職後に税理士事務所や税理士法人、その他様々な企業に求められると思います。
他にも、自分で独立開業して、税理士事務所を開設するのもいいですね😊
国家公務員に合格するためのおすすめ勉強法!!
公務員試験を独学で合格している猛者が中にはいるのも事実です!
しかし、公務員試験は何と言っても試験範囲が異常な広さで、暗記量もハンパないですww
さらに、国税専門官試験は、法律系の科目や会計学といった専門的な学習をしなければなりません😭
1年以上かけても公務員試験に通らない人もたくさんいます。
私自身は、半年間の学習で国家公務員になることができました。
さらに、席次も最終合格者3,000人ちょっとのうち58番でした!
時間がある方はこちらの記事もご覧下さい👇
模試でE判定だった私が席次58位で合格した話を詳しくしているので、お時間があるときにでも!
わずか半年間の勉強で2桁合格を可能にできたのは、公務員試験予備校にお世話になったからだと確信しています!
そもそも公務員試験とはどのようなものか?
まずは資料請求などからしてもいいかもしれませんし、説明会に行ってもいいかもしれません👍
ちなみに、LECは業界最大手で、公務員試験合格のノウハウを1から教えてくれるので非常におすすめです!
魅力たっぷりの国税職員になろう!!
このような不景気の中、公務員の魅力は高まるばかりです!
将来は公務員という働き方も、あなたの選択肢に入れてみてはいかがでしょうか👍
そして、国家の財政基盤を担う、税のスペシャリストとして『国税専門官』になってみませんか?