
今回は、基本的な源泉徴収票の見方を分かりやすく説明するね😉
突然ですがみなさん!
日本の会社員の比率ってご存知ですか??
なんと、80%以上が会社員です(2020年現在)🙄
会社員は毎年、源泉徴収票を会社から貰いますね。
ただ、その源泉徴収票をきちんと理解して見ている方はほとんどいないと思います。(なんなら、見ずもせずにそのままゴミ箱という人もいるかもしれません)
実は、源泉徴収票には年間の収入金額だけでなく、税金や、社会保険など様々な情報が記載されているのをご存知でしょうか!?
よくちまたでは、「会社員は色々な出費があるのに、なんで必要経費が認められないんだ!」と言われていますが、会社員には法律で決められた必要経費というものがあります。
そういった様々な情報が源泉徴収票を見れば一目瞭然なのです。
そこで今回は、税に馴染みのない人でもわかるように、源泉徴収票の基本的な部分をわかりやすく解説し、たくさん情報が詰まった源泉徴収票に興味を持ってもらえたらなと思います🎈
そして、この記事を読めば、源泉徴収票の基本が理解できるだけでなく、給料に関する税金について知識を深めることができますので、要チェックです✅
目次
源泉徴収票とは!?
簡単に、源泉徴収票とは、1年間に会社から受け取ったお金と本人が支払った所得税の金額が記載された書類です。
所得税は、給与等の収入の全額に対して課税されるものではなく、そこから色々な控除額を引いてかかってきます。
源泉徴収票には、自分がどれぐらいの所得税を納めたかということだけでなく、なぜその所得税額になったのかという細かい情報も、実は記載されているんです👍
これが実際の源泉徴収票です。
赤・青・黄に分類しています!
この色付けした部分が超基本的で大事な部分です😊
源泉徴収票の簡単な見方!!
それでは、順番に見ていきましょう!
①支払い金額
支払い金額とは、その年の1月から12月に、会社が自分に支払った金額のうち、税金がかかってくる対象になる金額です。
これは、毎月の給料、残業代や家賃手当などの手当、ボーナスを合算した金額です。
通勤手当はある一定金額までは非課税なので、含まれません。
簡単にで言えば、『額面の年収』といわれる金額です
ちなみに、この額面の金額から税金やら社会保険を引かれて手取りになるので、転職や就職の際は額面の金額にだまされないようにしてください。
②給与所得控除後の金額
給与所得控除後の金額とは、以下の式により求めることができます。
『給与所得控除後の金額=支払金額ー給与所得控除額』
聞きなれない言葉が出てきましたねw
そもそも給与所得控除とはなんだと思いますか??
説明は後にして、先に答えを一言で言います😊
"給与所得控除とは会社員の必要経費"
出てきましたね。会社員の経費。
どういうことか順番に説明していきますね。
そもそも必要経費とは、収入を得るためにかかる支出です。
もっと簡単に言えば、お金を稼ぐためにかかってくる費用です!
次のたこ焼き屋さんの例を見てください。
例えば、あなたが1人でたこ焼き屋さんを経営しているとします。
そのたこ焼き屋さんは月の売上が100万円です。
たこ焼きを販売するのに次の費用がかかったとします。
○ 原材料・容器代 40万円
○ 水道光熱費 5万円
○ その他(通信費等) 5万円
これらの費用がいわゆる必要経費となります。
たこ焼き屋さんの場合必要経費は実際にかかった費用でとても分かりやすいですよね😊
そして残りの50万円が、あなたの取り分になります。
これが利益で税法上『所得』といわれています。
実はこの利益が会社員で言う②給与所得控除後の金額となるのです。
つまり、必要経費が給与所得控除になります。
それでは次に、会社員の必要経費を考えていきましょう!
スーツ代、革靴代、食費代、勉強代、飲み会代、スマホ代などなどたくさんあります😭😭
「たこ焼き屋さんは必要経費が認められるのに、会社員には必要経費が認められないなんて不公平だ!」と普通なら思いますよね。
そこで、さきほどの給与所得控除の出番です。
会社員は人によって収入や支出の金額がバラバラですので、法律で会社員の必要経費を決めているのです🤔
出典 国税庁ホームページ
もう一度源泉徴収票を見てください。
今回の場合ですと、収入が3,860,918円ですので、給与所得控除(会社員の必要経費)は、3,860,918円×0.2+540,000円=1,312,183円となります。
*この計算式は先ほどの国税庁ホームページを参照
そして、給与所得控除後の金額は、3,860,318円−1,312,183円=2,548,000円となります!(千円未満は切り捨て)
このように、源泉徴収票の見方を理解すると、例えば今回の会社員が1年間に、1,312,183円以上の出費がかかってしまうと、損してしまうと言うこともわかりますね!(^^)!
☆今回の事例を表でまとめました!
たこ焼き屋さん | = | 会社員 |
売上 100万 | = | 支払金額 3,860,918 |
経費 50万 | = | 給与所得控除 1,312,183 |
利益 50万 | = | 給与所得控除後の金額 2,548,000 |
また、より詳しく収入や所得の違いや、会社員の税金はどのように決まるかなどを知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
図を用いて、所得税が計算される流れを分かりやすく解説しているので、必見です!
③所得控除の額の合計額
所得控除とは、簡単に言えば、所得から差し引いていくもので、税金を少なくする効果を持つものです。
ちなみに会社員はこの所得控除をいかに上手く利用できるかで、節税できるかの鍵になります!
この記事は所得控除について徹底解説していますので是非参考にしてみてください😉
話を戻します👌
今回の例ですと、社会保険料と生命保険料のところに金額が入っているのでそれを合計します。
足し算しても数字が合わない???
このように思われた方はいないでしょうか?
実際に足していきましょう。
社会保険料控除:586,029円
生命保険料控除:40,000円
合計すると626,029円となりますね。
③所得控除の額の合計額1,006,029円と違います
他に所得控除はどこにも書いていません・・・😭
それは、基礎控除380,000円を足しているからです!
基礎控除とは、ほかの所得控除のように一定の要件に該当する場合に控除するというものではなく、一律に適用されます。
出典 国税庁ホームページ
もっと簡単に言うと、控除するのに何の要件もなく、生きているだけで38万円が控除されるというものです。
例えば、今回の社会保険料や生命保険料というものは、実際にお金を支払っています。
しかし、基礎控除は何も支払っていなても、38万円は自動的に差し引けます。
わざわざ源泉徴収票に記載しなくても、全員一律だからわかりますよね?ということだと思います。
話を戻し、この38万を先ほどの合計額626,029円に足すと、1,006,029円となるわけです👏
💥注意💥
2020年度から税制改正により大きく変わりますのでご注意下さい!!
詳しくは国税庁ホームページを参考に。
④源泉徴収税額
ここはシンプルに1年間に支払った所得税の額です。
毎月の給料や、ボーナスから天引きされた税額の合計となります!。
確定申告する際には源泉徴収票が必ず必要!!
以上が源泉徴収票のとても簡単な見方です。
いかがでしたでしょうか!
源泉徴収票には様々な情報が記載されていましたね。
ちょっとでも、会社員などの給料をもらっている人たちが、給与所得の税金について知ってもらえたら嬉しいです😃
また、会社員の方でも医療費控除をしたりなど、確定申告するときがあるかと思います。
確定申告の際には、必ず源泉徴収票が必要になってきますので、どうかゴミ箱にすてないであげて下さいww
医療費控除の記事はこちら。
もし、無くしてしまったり、捨ててしまった人は会社に申請すれば再発行してくれます。
再発行してくれない時の対処法はこちらの記事をご覧ください。